ゴルフにおける”ビジネスゾーン”という言葉を 聞いたことがある方も多いと思います
ビジネスゾーンについては
- 腰から腰までの範囲
- 時計の9時から3時まで(または8時から4時)
- アドレスに入ったときに視界に入っている範囲
- スタンス幅のふり幅
などいくつかの表現がありますが、概ねスイングにおけるインパクト前後の範囲のこと指しています。このためインパクトゾーンと表現する場合もあるようです。
ちなみにビジネストゾーンという言葉の由来は 「ゴルフにおいてその範囲のスイングが完璧にできるようになればゴルフで食べていける」 ということから来ているそうです
この由来を知ると、『ビジネスゾーン』がいかに重要なのか分かりますよね 。
ビジネスゾーンを鍛える三つのメリット!
ビジネスゾーンを鍛え、この振り幅のスイングが上達して得られるメリットはいくつもありますが、重要な三つのメリットを挙げてみました
まず一つ目は 飛距離アップが望める!
ビジネスゾーンの動きがしっかりすると、ミート率が向上することによって飛距離アップに繋がります
同じヘッドスピードであればミート率が良い方が飛ぶに決まっていますよね
女子プロゴルファーは何であんなに飛ぶの? と思う方も多いと思いますが、ミート率が良いというのがアマチュアとの大きな違いなので、ミート率を良くすることが飛距離アップへの近道と言えます
そして二つ目は ダフリ・トップのミスが減る!
ビジネスゾーンの練習であるハーフスイングにおいては、ダフリやトップの原因となる動き、特に頭の上下動などを改善しなければ上手に打てません
ゴルフはいかにミスを少なくするかのスポーツだとも言われます。ダフリやトップのミスショットを減らすことがスコアアップには最短な方法です
最後の三つ目は アプローチが上手くなる!
ビジネスゾーンの練習こそアプローチそのものです
初心者に多いですが、数十ヤードの距離でも思い切りクラブを振り上げて打つ人を見かけます
ビジネスゾーンを鍛える練習に取り組めば、そこまで振り上げなくても良いことが理解できますし、小さな振り幅での距離の感覚がつかめてくるようになります
ビジネスゾーンの鍛え方~ハーフスイング練習法
ではどんな練習でビジネスゾーンを鍛えれば良いでしょうか
ビジネスゾーンを鍛える練習として一番効果的なのは「ハーフスイング」の練習です
「テークバックでクラブシャフトが地面と平行になり、フォローでクラブシャフトが平行となる」 まさしくビジネスゾーンの範囲のふり幅でのハーフスイングを練習することが、上達の近道となります
使用クラブは何でも良いですが、ドライバーやウッドなどシャフトが長いクラブは難しいので、初心者などは7番アイアン以下が良いと思います
また自分の目的に応じて~アプローチが上手くなりたい!と思う人はウエッジ、 〇番のクラブを上達したいと思えばそのクラブを~ という感じで使用クラブを決めるのもアリです
アドレスは通常のスイングと同じようにとり、次の点を意識しながらスイングします
- 前傾角度をキープする
- 腕の力を抜く
- 振り子のように一定のリズムでスイング
やってみると意外と難しいことが良く分かると思います
9時-3時のふり幅で難しければ、それより小さいふり幅から徐々に大きくしていく という感じでやってみるのが良いでしょう
距離の目安としては9番アイアンで70ヤード位飛べばOK!
なかなか根気のいる練習ですが、きちんとクラブフェースの芯でボールをとらえることが出来た時には新たな発見があるかもしれません
ハーフスイング練習のチェックポイント
ハーフスイング練習でのチェックポイントです
【テークバック】
- クラブシャフトが地面と平行になった時、シャフトはターゲットラインと平行、クラブフェースは前傾角度と平行 ~フェースが上(空)を向いた状態はオープンなので避けたい
- 左手の上に右手が位置している
- 前傾に対して肩が水平に回っている
【ダウン】
- 下半身から始動していく
- テークバックでできた手首の角度を保つ
【インパクト】
- 体重はやや左に乗っている
- 腰はやや開くが、肩はほぼ正面を向いている
- ハンドファーストでボールを捕らえる
- 頭はアドレスの位置をキープ
【フォロー】
- 体重は左にしっかりと乗る
- 胸が目標を向く状態まで、体はしっかりとターンする
- 左手の上に右手が位置している
以上の点を注意しながら、素振りを行った後に実際にボールを打ってみましょう
どんなスポーツでも基本の練習は不可欠です。ゴルフの基本練習はハーフスイングでの練習となります。
練習場で毎回力一杯振り回してストレス発散も良いですが、このハーフスイングの練習を少しだけ取り入れてみると上達のスピードがきっと上がると思います